2014年4月26日 その2
安酒場で。
隣のおじいさんは、
話のアタマに立川談志ばりの
「あぁ〜」をつけるのであった。
「あぁ〜、ちょっと」
「はい」
「あぁ〜、黒磯」
「はい?」
「ああぁ〜、あのぉ〜、黒イソォ」
「え?」
黒磯とは黒霧島なのであった。
歳追う毎に骨身に染みて感じる事は、
俺ぁ、ロックンローラーとかの仲間でなくて、
「黒磯」の仲間だ、って事だ。
明日は朝早く家を出て、
仙台に向かう事になっている。
白昼の原っぱで、
俺なりの、精一杯の、
「黒磯魂」を燃やそうと思う。