酒場でも、道端でも、 何も拾えなくなってしまった。 心眼が曇ってしまったのか。 それとも、 単にメガネが汚れているのか。 存分に踏み外していたつもりが、 中途半端な安寧に嵌まり込んで、 身も心もふやけてしまっているのかもしれん。
ぶっ壊したい。 バラバラにぶっ壊したい。
しかし、一体何を?
途方に暮れて、 それでも歩く。 酒場に座る。
旅は続く。