2014年7月19日

ポケットの中に、
どうしても捨てたい百円玉がある。

そこらの側溝に捨てるわけにも行かねえので、
近所の神社で、
ぶっ千切れるほどに鈴を振り回して、
それから、
そっと賽銭箱の中に、
その百円玉を捨ててきた。

俺にとって、
神様はそんな時にだけ必要だ。

ポケットの中に、
どうしても捨てたい百円玉がある。

なんとでもいえ。
俺は今日も、
そんな風にして生きている。