2014年6月17日

気持ちがガサガサしてきたら、
木山捷平の本を読むことにしている。
そうすると、
窓のない部屋のようにじっとりと鬱いだ気分に、
スーッと風が通るように感じる。
すごいなあ。
読んだことのある話をもう一度読んでも、
やっぱり新鮮な風がスーッと通る。
たすかるなあ。

とぼけたような、
飄々とした風合いの奥底に、
テコでも動かない強固な反骨精神が、
がっしりと据えられている。

軽さと反骨は矛盾しないんだなあ。
そんな風になれねえもんかなあ。